耳鳴り・難聴を自力で治したい人のブログ

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から専門医が伝授する24の極意をご紹介します。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「特効ポイント」-耳ひっぱり

極意その3.聴力が2倍にアップする「耳ひっぱり」(特効ポイント)
聞こえが良くなり耳鳴りも改善

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から、国際医療福祉大学病院耳鼻咽喉科教授 中川雅文(なかがわまさふみ)先生おすすめの方法を抜粋してご紹介します。

🚦その場で聞こえの違いを実感

年をとると、耳の位置も、若い頃より1cmほど低下します。

この影響で真っ直ぐだった耳の外耳道
(がいじどう)も、途中で折れ曲がっていきます。

また耳の穴の形も変わり、丸かった穴が、年とともに扁平にひしゃげてくるのです。

音の通り道(耳の穴)がいびつに狭くなり折れ曲がるため、音の振動が伝わりにくくなります。

耳の構造と外耳道(赤丸印の部分)

耳の構造と外耳道(赤丸印の部分)

このような難聴改善のためお勧めしているのが「耳ひっぱり」です。

耳ひっぱり

耳ひっぱりで音が大きく、クリアに!
耳ひっぱりを行うと、耳の穴が大きくなって外耳道がまっすぐになり、
音が大きく、クリアに聞こえるようになります。

<耳ひっぱりのやり方>

①反対側の指で、耳の上をつまむ
②軽く上にひっぱって、20~30秒間その姿勢を保つ
③左右の手と耳を入れ替えて、反対側も同様に行う

※起床時と就寝時、または風呂上がりなどに、1日2回行う。
※肩や腕に痛みのある人は、同じ側の手でひっぱってもいい

耳ひっぱりを行えば、耳全体の柔軟性が増し、雑音も拾いにくくなります。

さらに、耳周辺の血流が回復すれば、耳の機能の回復も期待できるでしょう。

高齢者の多くが悩む加齢性難聴も、聞こえにくくなった高音域の音に気づき、耳と脳への良い刺激となります。

【 耳ひっぱりによる聴力回復の実験 】

❶耳ひっぱりで、通常3~6デシベル程度上がることがわかりました。
   デシベルとは、聞こえる音の大きさが2倍になったということです。

❷後方に耳をひっぱると、4000ヘルツ以上の高い音の聞こえが良くなることも確認できた。

🚦体の痛みが耳鳴りの原因になることも

海外の最新研究では、体の痛みが耳鳴りに化ける人が多数いることが分かっています。

例えば交通事故でムチウチ症になり、2ヶ月後に耳鳴りが始まる人、ひざ痛や腰痛が改善し、1~2年たって急に耳鳴りが始まる人もいます。

これらの体の感覚から生じる耳鳴りを「体性感覚の耳鳴り」といいます。

鍼灸や整体、ウォーキングなどで耳鳴りが和らぐ人は、「体性感覚の耳鳴り」の可能性があります。

こうした人は、耳ひっぱりがよく効く可能性が高いでしょう。