耳鳴り・難聴を自力で治したい人のブログ

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から専門医が伝授する24の極意をご紹介します。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「食事」- 脳の過敏症に「和食」がおすすめ

原因不明の耳鳴り

原因不明の耳鳴りは・・・

🍃脳の過敏症による耳鳴りの予防・改善に「和食」がおすすめ

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から、東京女子医科大学脳神経外科頭痛外来客員教授 清水俊彦(しみず としひこ)先生おすすめの方法を抜粋してご紹介します。
清水俊彦先生はテレビ出演も多く、『頭痛、めまい、耳鳴り、難病は治せる』など著者多数。

和食がお勧め

和食がお勧め

原因不明の耳鳴りは、脳の過敏症が大半。

原因のはっきりしない“耳鳴り”の大部分は、実は「脳過敏症候群(のうかびんしょうこうぐん)」によって起こることがわっかてきました。

「脳過敏症候群」とは、「脳の過敏状態」をさし、脳がささいな刺激にも反応して、神経的な興奮を起こしやす状態です。

「脳過敏症候群」の患者さんは、耳鳴りが「左右両耳に聞こえる」「左右どっちかはっきりしない」といいます。

実は、脳過敏症候群による耳鳴りは「偏頭痛」と深い関係があります。

偏頭痛自体が、そもそも脳の興奮性の高さからおきます。

まず外的な刺激で脳が過敏に反応して脳の血管が縮み、その後反動で異常に広がります。

すると血管の周囲を囲んでいる三叉神経(さんさしんけい)が刺激されます。

その情報が大脳に伝わり、痛みとして認識されたのが偏頭痛なのです。

脳の興奮を抑える正しい治療や生活習慣に努めれば、脳の過敏状態をひどくせずにすみますが、脳の興奮を放置し鎮痛剤を飲んだりするだけでは、脳はどんどん過敏になります。

その結果、脳にある音の中枢が強く刺激され出てくるのが、過敏症による耳鳴り(頭鳴・ずめい)なのです。

脳過敏症候群による耳鳴りは、脳波の測定で確定診断できます。

耳鳴りの予防改善には和食がお勧め

耳鳴りの予防改善には和食がお勧め

🍃血管の拡張を抑え、脳を安定させる食品をとろう。

脳過敏症候群による耳鳴りと考えられる場合、それを悪化させない食事や生活を心がけることが重要です。

特にお勧めしたい栄養素は、血管の拡張を抑えるマグネシウム、神経の興奮を安定させるビタミンB2です。

神経を安定させる食物繊維、脳の興奮を鎮めるカルシウムなども、とっていただきたい栄養素です。

なかでも、大豆類、海藻類、魚介類、キノコ類、根菜、緑黄色野菜などは、これらの栄養素を含む食品としてお勧めです。

一般に和食は、これらを多く使うので脳過敏を抑える効果が高いといえます。

逆に、取り過ぎを避けたい成分もあります。(中略)

赤ワインやオリーブオイル、チーズを多用するイタリア料理や、うま味調味料を多く使う中華料理は、脳過敏症候群の耳鳴りで悩む人は避けた方がいいでしょう。

喫煙や過度の飲酒が止めてね!

喫煙や過度の飲酒などの生活習慣は改善しましょう。

このほか、耳鳴りを予防・改善するには、喫煙や過度の飲酒といった嗜好品、高い温度の入浴、過度のダイエットのような生活習慣を避けることも重要です。

同じ耳鳴りでも、原因によって対策が違います。

脳過敏症候群による耳鳴りと考えられる場合は、ぜひこれらの対策を実施し、改善を目指してください。