医師考案のポーズで頭部への血行が改善し、耳鳴りを撃退 。
はしもと内科外科クリニック院長 橋本和哉(はしもとかずや)先生
🚦患者に指導し効果を上げている「医療ヨガ」
私(橋本和哉院長)が考案した“医療ヨガ”の「寝ヨガ」は、寝て行うポーズ中心で、クリニックでは寝ヨガの教室で多くの患者さんに指導して、耳鳴りや患者さんに指導しています。
そして、耳鳴りやめまい、関節痛など、さまざまな症状の改善に効果を上げています。
「寝ヨガ」の数あるポーズの中から、耳鳴りの解消に役立つ「カメのポーズ」を紹介します。
【最初に呼吸の練習】
あお向けになり、左右の手のひらを重ねておなかに置く。おなかを膨らませながら鼻から息を吸い、お腹をへこませながら鼻か口から息を吐く呼吸を、2~3回ゆっくり行う。
【カメのポーズ】
①うつぶせになり、手を肩幅より少し広めにして前に伸ばす。首の後ろの筋肉が収縮するように、あごを軽く上げる。
②息を吐きながら、体の軸を中心にゆっくりと右へ60度回転し、息を吸いながらゆっくり元へ戻る。
③②と同様に、反対側も行う。終わったらあごを下ろして、全身の力を抜く。
※①~③を1セットとし、1日に1~2セット行う。
🚦1回の実践で効果を実感する人も!
耳なrに悩む人は、首や肩の筋肉が凝り固まっているケースが多いものです。
筋肉の凝りが、頭部への血流を滞らせ、耳鳴りの原因となると考えられます。
「カメのポーズ」を行うと、首や肩、背中まで筋肉をゆるめることができます。その結果、頭部への血流が改善することで、耳鳴りの改善が期待できるのです。
寝ヨガの効果は、血行促進だけではありません。体の痛みや不調を取り除くには、血流のほかに、リンパ液と気(一種の生命エネルギー)の流れを促進することが重要です。
筋肉をゆるめれば、この3つの流れを改善することができるのです。
1回のヨガで効果を実感する人もいますが、再発を防ぎ健康を保つには、毎日短時間でいいので継続することが重要です。
ぜひ「呼吸の練習」と「カメのポーズ」を続けましょう。