耳鳴り・難聴を自力で治したい人のブログ

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から専門医が伝授する24の極意をご紹介します。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「生活習慣」- ペンギン体操

  • [ 生活習慣1] 体のゆがみを整える「ペンギン体操」で耳鳴りが治った人が続出!
    快信整骨院院長 川畑裕範(かわばたひろのり)先生

    ペンギン体操で体軸の歪みを治す

    ペンギン体操で体軸の歪みを治す
  • 🚦体の中心軸のずれが原因だった

    ペンギン体操は、ペンギンのようなポーズをとり、首を傾けるだけの簡単な体操です。

    この体操でなぜ、耳鳴りがよくなるのか?

    私たちは、体の動かし方のクセや姿勢の悪さなどによって、体の重心軸がずれてゆがむことがしばしばあります。

    体が多少歪んでも、筋肉や骨はそれに耐えて働き続けます。

    しかし長期になると負荷のかかっていた部位が悲鳴をあげ、不調としてあらわれるのです。

    関節痛や片頭痛、耳鳴りもこうしたゆがみから生じます。

    それを証明するように、左右の耳の高さが違っていることがよくあるが、問題は体軸がゆがむと、耳の中の器官もゆがむということ。

    例えば、耳の外耳道は通常美しいS字状だが、体に歪みがあると変形します。外耳道が変形すると鼓膜も歪みます。

    そうすると、鼓膜の振動を内耳へ伝える“耳小骨”という3つの骨もずれ、その結果として耳鳴りが生じると考えられるのです。

    体軸の歪みが、耳にまで悪影響を及ぼすのです。


  • 🚦めまいや頭痛、不眠が治った人も!

    ペンギン体操は、両腕を広げて手首を反らす姿勢を取り、首を傾けることで、頚椎(けいつい・背骨の首の部分)の上から4番目を刺激します。

    この部分は耳の機能と深い関連があります。

    パンギン体操を続ければ、体の歪みの修正だけではなく、外耳道の変形も改善します。

    さらに、耳小骨のずれが正され、鼓膜のひきつりやたるみが解消されます。

  • 🚦ペンギン体操のやり方

    ①両足を肩幅程度に開いて立つ。両腕を45度の角度に広げ、両手首を上に反らせる。

    ②耳鳴りのひどい側から首をゆっくり傾ける。傾けた状態で鼻呼吸を3回する。

    ③②と同様に、反対側にもゆっくり首を傾け、鼻呼吸を3回する。

    ※①~③を3度繰り返す。すべての動作をゆっくり行う。

    ペンギン体操は、時間が空いた時に意識して行いましょう。寝る前に行うのもお勧め。個人差もあるが、2~3週間で効果が出てくる人が多いようです。


    [ 事 例 ]
    ・Aさん(66歳男性)/幼少時から、片方の耳の聞こえが悪かったが、良かった方の耳も悪化、難聴が悪化するにつれ、耳鳴りも始まった。

    しかし、ペンギン体操を始めたところ、1ヶ月ほどで耳鳴りの音が小さくなり、聞こえも改善。

    ・Bさん(47歳女性)/20代の頃から耳鳴り、40代になると症状が悪化、四六時中するようになった。耳鳴りで不眠に悩まされ、持病の頭痛も悪化した。

    しかし、ペンギン体操を始めて1ヶ月後には、耳鳴りが完全に消失した。頭痛も治まり、熟睡できるようになり、睡眠不足も解消した。

    ペンギン体操は耳鳴りの解消だけでなく、予防にも効果があるので、ぜひお試しください。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「生活習慣」- ハチの羽音呼吸法

  • 極意その7. 耳閉感が5分で改善する「ハチの羽音呼吸法」[ 生活習慣 ]  脳神経に働きかけて劇的効果
    JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長 石井正則(いしいまさのり) 先生

  • 🚦耳鳴りの患者さんの呼吸は浅い

    来院する患者さんを観察する内に、共通する現象に気がついたことが、それは「呼吸」。

    耳鳴りを訴えて来院した患者さんは、ほぼ例外なく、肩と胸を上下させる浅い胸式呼吸をしていた。

    人は、幼い頃は無意識に腹式呼吸をしているが、年齢を重ねるにつれ息の浅い胸式呼吸になっている。

    腹式呼吸は、ストレスや緊張を和らげる。耳鳴りが悪化するのはストレスや緊張が大きくかかわっており、ゆったりと腹式呼吸ををするだけで、耳鳴りが改善する人もいる。

    私自身も「シー」という高音性の耳鳴りや、「ボー」という低音性の耳鳴り、圧迫感・耳が詰まったような感じののある耳閉感(じへいかん)を感じることがあった。

    しかし、「ハチの羽音呼吸法」を行い、よく睡眠をとり、ストレスを緩和させた結果、耳鳴りや閉塞感が消えた。

    ハチの羽音呼吸法は、特に低温性の耳鳴りと耳閉間には即効性がある。ハチの羽音呼吸法は、インドの呼吸法「ブラーマリー呼吸法」をアレンジしたものです。

    ※「ブラーマリー」はサンスクリット語で「ハチの羽音」という意味。


  • 🚦21人中16人の自閉感が5分で改善!

    ハチの羽音呼吸法はのやりかたは、次のとおり。

    ハチの羽音呼吸法はのやりかた

    ハチの羽音呼吸法はのやりかた

    ①イスの背もたれに背中をつけずに座り、足は肩幅程度に開く。テーブルに両肘をつき、上体を前に傾ける。両手の人差し指を両耳の中に浅く入れ、目を閉じる。

    ②おなかが膨らむのを意識しながら、鼻から息をスッと短く吸う。

    ③自分だけに聞こえる程度の小さな低い声で「ウーン」といい続けながら、お腹を凹ませるようにして、鼻から息をゆっくり長く吐く。

    ④苦しくなる一歩手前で、鼻からスッと短く息を吸う。②~④を連続して5分を目安に、この呼吸法をくり返す。息を吸うとき以外は、「ウーン」といい続けること。

    実際にハチの羽音呼吸法をやってみるとわかるが、自分の声の振動が頭蓋骨に伝わり、その振動が脳全体に伝わることで心地よさを体感できる。リラックス効果も得られる。

    耳鳴りと自閉間のある患者さん21人の協力でハチの羽音呼吸法の効果を実験した。

    実験の結果、この呼吸法を実践している間じゅう、全員の脳でリラックス時に出るα波が増加することがわかった。

    実験の5分後に調査した結果、21人中16人が自閉間の改善を実感し、12週間ハチの羽音呼吸法を継続してもらった後脳波を測定するとα波が高く、脳が落ち着いていることがわかった。

    耳鳴りに悩んでいるならば、まずはハチの羽音呼吸法を試してください。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「特効ポイント」- 耳の裏さすり

極意その6. 「耳の裏さすり」で50年来の耳鳴りが即消失 [ 特効ポイント ]
      脳神経に働きかけて劇的効果


      
おだ整形外科クリニック院長 小田 博(おだひろし) 先生

 

🚦ごく軽い力で優しくさする

お勧めしたい「耳の裏さすり」

多くの人が訴える慢性的な関節の痛みやしびれやこりは、骨や筋肉の器質的な以上ではなく、神経が誤作動を起こして生じている場合が少なくない。

神経にトラブルが起こると、体に痛みがないのに痛みを感じたり、痛みを感じる閾値(境界値)が下がって、弱い刺激を激烈に感知したりする。

頭痛や耳鳴りなども、神経の誤作動で起こる場合が多々ある。

このような神経の誤作動を解消するには、脳幹に出入りする神経の“交通整理”が必要。

そこでお勧めするのが「耳の裏さすり」です。

耳の裏は脳神経の合流点です

耳の裏は脳神経の合流点です
  • 耳の裏は、いわば脳神経のジャンクション(合流点)で、ここを軽く刺激するだけで、効率よく脳幹に働きかけて正常な状態に戻すことができる。

“さする”という刺激は、血液やリンパ液の循環を促進するだけでなく、傷ついた神経回路の修復を促すのに効果的という研究報告もある。

これまで患者さんに「耳の裏さすり」を指導し、関節痛はもちろん、耳鳴りやめまい、頭痛、眼精疲労などに効果を上げてきた。

耳の後ろにある骨の出っ張り(乳様突起)を中心として、耳たぶの裏側から髪の生えぎわまでを人差し指、中指、薬指の3本で、30秒ほど斜めにさする。

次に、人差し指と中指でスーッと滑らせるように、耳の裏側上部の付け根から耳たぶのつけ根までを上下に10回さする。

ごく軽い力で優しく行うのが鉄則。強すぎる刺激は、逆効果になりかねないので注意する。

食後30分間と飲酒後を避ければ、いつ、何回やってもかまわない

  • 🚦車のエンジン音並みの耳鳴りが止んだ!
  • これまで、「耳の裏さすり」を勧めてきた中で、印象に残っている症例を紹介する。

    70代男性Aさん/腰痛と肩こりを訴えて来院、診察で耳鳴りの苦痛を強く訴えられた。

    Aさんは若い頃に真珠腫(しんじゅしゅ)の手術を受けた後、セミの鳴くような耳鳴りが始まり、年々悪化して、今では車のエンジンルームに頭を突っ込んだような大きな音がするようになっていた、とのこと。

    そこで、「耳の裏さすり」を勧めたところ、その場で耳鳴りが小さくなったそう。

    これはいいと5日間続けたら、50年近く悩んだ耳鳴りが消失し、奇跡のようだと大変喜んでくれた。

    耳の裏さすりは手軽にでき、時間もお金もかからないので、ぜひ毎日の習慣に!

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「生活習慣」- 水飲み療法

極意その5. 低音性難聴に特効の「水飲み療法」 [ 生活習慣 ]

患者に勧めて高い治療実績を示し低音性難聴に特効!

 一掌堂治療院院長 藤井徳治

🚦利尿剤と同様の効果が期待できる

低音性難聴に特効の「水飲み療法」

低音性難聴に特効の「水飲み療法」

きっかけはある患者さんから「大量に水を飲んだら、その後、耳鳴りが小さくなりましたが、なぜですか?」と問いかけられたこと。

おもい当たる事があり、2008年頃から難聴や耳鳴りなどの患者さんに鍼灸治療と並行して、水飲み治療を勧めて高い治療実績を上げるようになった。

耳鼻科では、内リンパ水腫から生じる目まいや耳鳴りに対して、尿の排出を促す利尿剤を処方するのが一般的。

「水飲み療法」で耳鳴りが小さくなった!?

「水飲み療法」で耳鳴りが小さくなった!?

水飲み療法も、水を大量に飲むことで、利尿剤と同様の効果が期待できる。

効果がはっきり現れるのは、低温性の難聴(突発性の難聴)など、内リンパ水腫に要因があると考えられる病気です。

その他では、難聴を伴わない耳鳴りや、大きな音が原因で発症する急性音響性難聴にも効いたケースがある。

【水飲み療法のやり方】

①初めは1日1ℓから開始し、3日間続ける。

②むくみや体調不良がなければ、水を1.5ℓに増やし、3日間続ける。

③問題がなければ、1日2ℓに増やし、3日間続ける。

④問題がなければ、以後毎日続ける。

水だけで計量する

水飲み療法は水だけで計量します。

※水は、水道水でもミネラルウォーターでも良いが、あくまでも水だけで計量する。

※できれば、体温より温かい水がお勧め。一度に大量に飲まず、時間をかけて少量ずつ飲む。

水飲み療法と並行して、足のかかとの真ん中「失眠(しつみん)」のツボを刺激するのもお勧め。

🚦難聴の予防や再発防止にも役立つ

治療を始めるのは、早いほど効果的。当院の実績で急性低音難聴は、発症後3週間以内に鍼灸治療を開始した場合、治癒率が100%となっている。

発症後2ヶ月を過ぎると、治癒率は落ちてくるが、改善するケースも多数ある。

発症後20年してから治療を始めたにもかかわらず、完治した例もある。ただし再発しやすくその確率は約4割ほど。

【注意点】腎臓や心臓、肝臓の疾患がある人は、症状が悪化する恐れがあるので、水飲み療法を行わないで下さい。

むくみやすい人は、3日間ほど試して、むくみや体調不良が見られたら中止する。

【水飲み療法の有効性を示すエピソード】

2015年NHKテレビの『あさイチ』で、急性低音障害型難聴(急性低音難聴)の特集が組まれ、その番組内で「たっぷりの水分摂取は有効」と推奨された。

さらに水分を大量にとると、体内で利尿ホルモンが産生され、内耳にたまったリンパ液を排出することが判明した」と紹介された。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「食事」-黒豆の煮汁

極意その4.「黒豆の煮汁」で耳鳴りが消えた人続出 [ 食事 ]

神経と血流が活性化し、耳鳴りが消えた人続出!

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から、ノザキクリニック院長 野崎 豊(のざき ゆたか) 先生おすすめの方法を抜粋してご紹介します。

黒豆の煮汁で、耳鳴りが消えた

黒豆の煮汁で、耳鳴りが消えた?
🚦ワーんと響く耳鳴りが1ケ月で解消

大豆にも幾つが種類があるが、中でも“黒豆”が最も薬効が高いといわれている。

兵庫県から依頼を受け、1990年代から黒豆の薬効を研究のため治療に活用。

黒豆が多くの病気に効果を発揮することがわかってきた。

具体的には、患者さんに成分を効率的に摂取できる「黒豆の煮汁」を勧めている。

黒豆の煮汁の効果は多彩だが、なかでも“耳鳴りへ”の効果は目をみはるものがある。

黒豆50グラムが一日分

黒豆50グラムが一日分

[ 事 例 ]

①65歳女性Mさん/夜も眠れない耳鳴りが、黒豆の煮汁を飲み始め、1ヶ月ほどで耳鳴りがすっかり解消した。

②62歳男性Kさん/黒豆の煮汁を飲み続け、約3ヶ月後に耳鳴りが大幅に軽減した。

③64歳女性 I さん/就寝前のシーンシーンとい耳鳴りが、黒豆の煮汁を飲み続け、薬3週間後には耳鳴りが消えた。


[ 黒豆の煮汁の作り方 ]

煮汁の作り方は簡単。黒豆50g(1日分)をさっと洗い、水1ℓに5~6時間漬けておく。

そのまま鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にし、水が半分になったら出来上がり。

これを2~3回に分けて飲む、ハチミツを少量加えてもよい。

加齢による耳鳴りの場合、動脈硬化により血管内壁に老廃物がたまりやすくなり、耳や脳の血管が細くなって血行が悪くなる。

ここに酸化ストレスが加わると、蝸牛の聴毛や神経が傷つき、耳鳴りが起こると考えられる。

[ 黒豆の成分 ]

黒豆には、ソーヤサポニンリノール酸レシチンが多量に含まれます。さらにガラクオリゴ糖、水溶性植物繊維やマグネシュウム、ナイアシンというビタミン類がふくまれている。

また活性酸素を除去する抗酸化成分も豊富に含まれている。

このような有効成分が総合的に作用し、耳鳴りが改善すると考えられる。

🚦老化の元凶物質を除去する成分が豊富

実際私の臨床研究では、多くの人の血管が拡張し、血液がサラサラになったデータが得られた。

32~82歳までの患者さん72名に、黒豆の煮汁約300mlずつ飲んでもらい、1ヶ月後に検査をしたところ、血圧、血糖値、総コレストロール値、中性脂肪値、肝機能値、いずれの数値も下がった。

東洋医学の世界でも、中国の古い薬学書でも、黒豆には優れた効果があると高く評価されている。

黒豆は、生命エネルギーをつかさどる「腎(じん)」を補強する食材とされ、漢方では老化防止の薬としても使われる。ぜひ、お試しを。

 

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「特効ポイント」-耳ひっぱり

極意その3.聴力が2倍にアップする「耳ひっぱり」(特効ポイント)
聞こえが良くなり耳鳴りも改善

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から、国際医療福祉大学病院耳鼻咽喉科教授 中川雅文(なかがわまさふみ)先生おすすめの方法を抜粋してご紹介します。

🚦その場で聞こえの違いを実感

年をとると、耳の位置も、若い頃より1cmほど低下します。

この影響で真っ直ぐだった耳の外耳道
(がいじどう)も、途中で折れ曲がっていきます。

また耳の穴の形も変わり、丸かった穴が、年とともに扁平にひしゃげてくるのです。

音の通り道(耳の穴)がいびつに狭くなり折れ曲がるため、音の振動が伝わりにくくなります。

耳の構造と外耳道(赤丸印の部分)

耳の構造と外耳道(赤丸印の部分)

このような難聴改善のためお勧めしているのが「耳ひっぱり」です。

耳ひっぱり

耳ひっぱりで音が大きく、クリアに!
耳ひっぱりを行うと、耳の穴が大きくなって外耳道がまっすぐになり、
音が大きく、クリアに聞こえるようになります。

<耳ひっぱりのやり方>

①反対側の指で、耳の上をつまむ
②軽く上にひっぱって、20~30秒間その姿勢を保つ
③左右の手と耳を入れ替えて、反対側も同様に行う

※起床時と就寝時、または風呂上がりなどに、1日2回行う。
※肩や腕に痛みのある人は、同じ側の手でひっぱってもいい

耳ひっぱりを行えば、耳全体の柔軟性が増し、雑音も拾いにくくなります。

さらに、耳周辺の血流が回復すれば、耳の機能の回復も期待できるでしょう。

高齢者の多くが悩む加齢性難聴も、聞こえにくくなった高音域の音に気づき、耳と脳への良い刺激となります。

【 耳ひっぱりによる聴力回復の実験 】

❶耳ひっぱりで、通常3~6デシベル程度上がることがわかりました。
   デシベルとは、聞こえる音の大きさが2倍になったということです。

❷後方に耳をひっぱると、4000ヘルツ以上の高い音の聞こえが良くなることも確認できた。

🚦体の痛みが耳鳴りの原因になることも

海外の最新研究では、体の痛みが耳鳴りに化ける人が多数いることが分かっています。

例えば交通事故でムチウチ症になり、2ヶ月後に耳鳴りが始まる人、ひざ痛や腰痛が改善し、1~2年たって急に耳鳴りが始まる人もいます。

これらの体の感覚から生じる耳鳴りを「体性感覚の耳鳴り」といいます。

鍼灸や整体、ウォーキングなどで耳鳴りが和らぐ人は、「体性感覚の耳鳴り」の可能性があります。

こうした人は、耳ひっぱりがよく効く可能性が高いでしょう。

耳鳴り・難聴は専門医の治療法で改善|「生活習慣」- クラシック音楽を聴く

極意その2.クラシック音楽を聴く」(生活習慣)

耳の治療効果が高まり、突発性難聴の86%が完治した

「耳鳴り・難聴を自力で治す最強辞典」から、自然科学研究機構生理学研究所准教授 岡本秀彦(おかもとひでひこ)先生おすすめの方法を、抜粋してご紹介します。

クラシック音楽を使った治療法

クラシック音楽を使った治療法
🚦ステロイド治療でも、改善しない例は多い

突発性難聴は、「耳の内耳にある蝸牛という組織が、機能低下を起こして発症する」といわれているが、今だにその原因はよく分かっていない。

多くの医療現場で行われている“ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)”による治療法も、どこまで効果的なのか不明。
またステロイド薬による治療は、高い副作用のリスクも伴う。

そこでステロイド薬に代わる治療法として
クラシック音楽を使った治療法」の研究を始めた。

これは、聞こえが悪くなった方の耳を積極的に使うことによって、その機能を回復させようとするものです。

🚦難聴の耳は、積極的に使ったほうがいい!

音楽療法で難聴が改善

ステロイド治療に加え、一日6時間の音楽療法で難聴が改善!

中程度の突発性難聴により入院した患者さん53名に協力していただき検証した。

31名の患者さんには、一般的なステロイド治療のみを。

22名の患者さんには、ステロイド治療に加え、一日につき6時間クラシック音楽を聴いてもらった。

使用した音楽は、モーツアルトやベートーベンなど複数の作曲家の比較的穏やかな曲が多いもの。

正常な方の耳に耳栓をし、外からの音を遮断し、聴力の衰えた方の耳だけで音楽を聴く方法です。

その結果、「ステロイド治療+音楽療法」を受けた患者さんのほうが、見事に治療効果が高くなることが判明した。

さらに退院3ヶ月後、ステロイド治療だけの患者さんの完治率が58%だったのに対し、音楽療法も併用した人たちは86%にも及んだ。

この結果により、難聴を発症した方の耳を積極的に使った方が、脳が刺激されて、症状の改善につながることが判明した。

皆さんも、突然耳の聞こえが悪くなった際は、積極的に音楽を聴くことをお勧めする。

自然科学研究機構生理学研究所准教授 岡本秀彦(おかもとひでひこ)先生

次回は、聴力が2倍にアップする「耳ひっぱり」 をご紹介します。